こんにゃく湿布(家庭でできるお手当法)

まもなく暦は11月に。秋が深まり、関東では冬のような寒さがやってきたと聞きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

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暑いヤンゴンでもだんだんと日が短くなり、時折秋風を感じることもあって日本の秋に思いを馳せています。
冷えを感じたとき、身体が弱ったなぁと感じたとき、わが家で人気のお手当といえば、『こんにゃく湿布』です❢
こちらでは大変貴重なこんにゃくですが、肌寒さに加えて身体の不調を感じたので思い切ってこんにゃく湿布をすることに。

《用意するもの》
●こんにゃく  2丁
●薄手のタオル 5枚(こんにゃくを包むために2枚×2セット、冷やしたものを1枚)

 《手順》
1.鍋にたっぷりの湯を沸かし、室温に戻したこんにゃくを10分間ゆでる。 

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2.二つ折りにしたタオルに包む。 

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3.もう1枚二つ折りにしたタオルで二重に包む。

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4.こんにゃく湿布を肝臓(右胸の下)、丹田(おへその下)にそれぞれあてて30分程度温め、冷タオルでふき取る。同時に脾臓(左わき腹。ひじのあたり)を10分間冷タオルで冷やす。
※温める時間について、子どもは10分~15分。乳幼児は7分で脾臓は冷やさないこと。 
5. 腎臓(背中腰上の左右)にこんにゃく湿布2枚をあてて30分程度温め、冷タオルでふき取る。 

(使用後のこんにゃくは体の毒素を吸い取るため食用にはなりませんが、水につけて冷蔵庫で保存すれば薄くなるまで繰り返し使えます。)

こんにゃく湿布で温めるのは重要な臓器である肝臓腎臓
肝臓は消化を助ける胆汁の生産や吸収した栄養分の解毒、貯蔵など様々な働きを担うがんばり屋さん。沈黙の臓器といわれるくらいで、多少のダメージを受けても症状が表れません。
腎臓は身体の浄化槽。血中の老廃物の処理を一手に引き受けて血液を浄化してくれています。腎臓も肝臓と同じように自覚症状が表れにくい臓器。だるさや尿の出の悪さなどを感じたら要注意です。
自然療法では肝臓と腎臓を大事とし、この二つの臓器が健全であれば大丈夫とされていますが、こんにゃく湿布はまさにこの肝臓と腎臓を手当てするもの。
加えて脾臓は循環器系に組み込まれた臓器でリンパ球を作る場所があり、免疫に大きく関係していると言われています。
こんにゃく湿布は手軽で効果大☆
肝臓、腎臓、脾臓の手当を続けることで慢性化した症状も改善されるのはもちろん、なにより手当していて気持ちいい(こんにゃくの熱はなかなか冷めないのでじりじりと痛いくらい)のがうれしいところです。
これからの季節、お布団の中で温かいこんにゃく湿布をあててそのまま眠ってしまうのも最高ですよ♪(そんな時は湿布後の冷タオルは省略可です)
昨夜と今朝、こんにゃく湿布をあてたところ、重たかった身体はシャキっと軽快に↑
不調かなと思ったら悪化する前にこんにゃく湿布を。医療機関が少ないミャンマーではきっと助けになってくれると思います。
この気持ちよさと効果を体感していただくため、近々こんにゃく湿布体験会を開いてみたいなと思いますのでどうぞお楽しみに♪