麹の保管方法について(注意喚起)

講座もラストスパートに入り、麹の仕込みに追われる日々です。
来てくださる方にお別れのご挨拶をする度、お一人お一人との出会いに感謝するとともに、“果たして十分な内容をお伝えできただろうか”、“なにか継続的に取り入れていただけるものが皆さんの中に残っただろうか”と気がかりで、願う思いでお背中を見送っています。

 

そんな中で、先日「麹が育たない」という事件が起きました。
日本から持参した種麹を未開封のまま戸棚に置いていたところ、麹菌が失活してしまったようなのです
麹菌は50度で死滅するとは知っていましたが、台所の戸棚は50度までは達しないにしてもそれに近い温度になっていたのかもしれません。
また、長い長い雨季の間には湿度も相当上がっていたに違いありません。

 

というわけで・・・
☆種麹と乾燥麹の保管はくれぐれも「冷暗所」で!☆
☆湿度も大敵!☆
こちらで湿度の低い冷暗所はなかなか見当たらないので、「冷蔵庫」で保管するのが確実かと思います。

 

こちらで麹を育てはじめて1年半。
当たり前のように麹ができるようになっていましたが、失敗を経験してみると、またよく育ってくれたきの喜びはひとしおでした♥
麹2

 

麹3

 

これからの味噌づくりシーズン、日本では生麹も多く出回ります。使用期限の短い生麹の保管方法ですが、塩を加えて塩切り麹にしておけば、3か月程度は持つようになります。
冷凍してもいいのですが、冷凍すると若干麹の力が弱まるので、すぐに仕込めない場合は↓

☆取り急ぎ、塩切り麹にしておく☆

と安心です。

侮るべからず、ヤンゴンの暑さと湿度。
保管方法に気をつけて、どうぞ貴重な麹を大切にしてくださいね。
乾燥麹