マーケット(ゼイ)へ行こう♪

こちらで買い物の強い味方と言えば、マーケット(ミャンマー語で「ゼイ」)です。

近所にあるゼイは朝6時過ぎからにぎわいをみせて、9時頃にはもう売り切れたり、午前中に閉じてしまうお店がほとんど。こじんまりとしていますが、いつも地元の人たちでいっぱいです。

ゼイの風景

ミャンマーの列車(荷物)
駅に隣接したゼイなので列車で運ばれてきます。

米、野菜や果物に肉、魚、卵、乾物、雑貨類、衣類、こちらの国民食モヒンガーをはじめとした各種麺類、パラータや揚げ物、もち米のおやつまで。スーパーマーケットよりも品揃え豊か。野菜や生鮮食品は鮮度が違います。

ゼイ

焼きなす
手前がお気に入りの焼きなす。丸なすを炭火でこんがり焼いてあります。
ゼイ卵
手前:鶏の卵(チェウゥ)、奥:アヒルの卵(ベーウゥ)

ゼイお米

ゼイで買ったもの
ゼイで買った品々。もやしと青ネギは欠かさず。ゼイのおばさんは私の顔を見つけるともやしを袋に入れてくれます。

ありがたいのが魚貝類。スーパーでは冷凍ものがほとんどで、再凍結されているものもあったりで安心できませんが、ゼイのものはお値段も鮮度も良心的です。

ゼイ魚

ゼイ魚
魚のわたも取り除いてくれます。

ゼイで魚貝類が入った日の夕飯はちょっと特別に。まるで日本に帰ったような気分になります。

晩御飯
アジの塩焼きと川エビの素揚げ

肉類は鶏肉が主体で頭から足まで丸ごと売られています。最初は近寄りがたい感じでしたが、こちらも慣れると大丈夫♪ほしい部位を指さして“2,000ks分”などと注文します。

よく買うのが骨付きのもも肉で、塩麴に半日ほど漬けてから鍋ものにすると最高にいい味を出してくれます。

お肉塩麴付け
その場でぶつ切りにしてもらって。帰ったらすぐに塩水で洗って塩麴に漬けこみます。

基本はミャンマー語しか通じないので最初はちょっぴり勇気がいるかもしれませんが、身振り手振りでもなんとかなりますし、片言のミャンマー語でのコミュニケーションも楽しいもの^^

ゼイで使えるミャンマー語会話をちょっとご紹介しますね。

ゼイで使えるミャンマー語
 ◎値段を聞くとき
 ・これはいくらですか?          ディハ バラウッレー?
 ・1つ(2つで/3つで)いくらですか? タロウン(ナロウン/トウンロウン)バラウッレー?
 ・1束(2束で/3束で)いくらですか? ダジィ(ナジィ/トウンジィ)バラウッレー?
◎確認するとき
 ・新鮮なのをください。    ラッサーダ ペーバー
 ・熟れていますか?      ヤウ カウンラー?
 ・今日食べられますか?    ディネ サー ロッ ヤーマラー?
 ・甘いですか?        チョーラー?
 ・酸っぱいですか?      チンラー?
◎注文するとき
 ・一袋ください。       タトゥ ペーバー
 ・米を一升(二升)ください。 サン ダビー(ナビー) ペーバー
 ・一枚(二枚/三枚)ください。   タチャ(ナチャ/トウンチャ)ペーバー
 ・500ks(1000ks)分ください。 ガヤ(タタウン) ボウ テーペーバー
  ☆量り売りで分量がよくわからないときに使える表現☆
 ・これがほしいです。      ディハ ロージンデー
◎断るとき
 ・今日はいりません。        ディネ マロージンブー
 ・また今度(次の日は)買いますね。 ナウニッ マ ウェーメー

 

あとは値段さえ聞き取れれば大丈夫。

よくあるやりとり
・1つ400ks、3つで1000ks。 タロウン レーヤ、トウンロウン タタウン
・1束200ks、2束で300ks  ダジィ ナヤ、ナジィ トウンヤ
(青ネギを買うときはいつもこういわれます)
高かったら、
・ちょっと高いよ。負けてよ。 ネネ ミャーデー。ショーペーバー
と言えば負けてくれることもあります^^

 

こんな感じでお店の人とのやりとりも楽しんで。顔見知りになると呼び止められたり、おまけしてくれたり。買い物自体も楽しくなりますよ♪

ゼイの新鮮でバリエーションに富んだ食材があれば、お料理はもっと楽しく、食卓はきっともっと豊かになるのではと思います。

さぁ、ゼイへ出かけてみませんか?

米のとぎ汁で漬物づくり(ミャンマーの発酵食品~その3~)

ミャンマーの発酵食品シリーズ第3弾は、日本人の口にもあうお漬物づくり♪
それも私たちになじみの“米のとぎ汁”で作るものです。

早速作り方をご紹介しますね。

《材料》
・米のとぎ汁  2カップ
・もやし    1袋
・塩      大1

《手順》
1.きれいな水で(←ミャンマーでは重要)米を洗う。1度目は捨てて、2度目の濃いとぎ汁を取っておく。

とぎ汁
2.洗ったもやしを塩でもんで、1.のとぎ汁に浸す(頭が出ないように)。
もやし1日目
3.常温で2~3日置いて発酵が進んだらつけ汁から出してそのままいただく。

もやし1.5日目
1日目
もやし2日目
2日目
もやし2日目アップ
米ぬかの膜がはると発酵のしるしです

2日目にいただいたところ、酸味と塩気がちょうどよくてすでに食べごろに。そのまま3日間置いてもそれほど味に変化はなかったので、夏場は(こちらでは年中^^)2日で十分と思います。

もやし完成

身体が欲している感覚で手が止まらず…一人でぱくぱくと食べてしまいました♡

とぎ汁の中で発酵して乳酸菌たっぷりになったスプラウト(もやしもスプラウト)を生でいただく―生きた酵素もたっぷりと取り入れることができて、理想的な食べ方ですね☆

それからもう一つの作り方は、“重湯”を使ったもの。おかゆを炊くときに出る上澄みのことですね。

こちらでは鍋で多めの水でご飯を炊くときにこの重湯が出るそうで、それを活用したものです。

わざわざおかゆを作るのも・・・という場合は米のとぎ汁をちょっと煮詰めて冷ましてから使ってもいいと思います。

《材料》
・重湯(または火入れした米のとぎ汁)  2カップ
・大根                                                   適量
・塩                                                    大1

《手順》
1.重湯、または火入れした米のとぎ汁を用意する。
重湯

2.大根に包丁で切れ込みを入れ、塩をすりこむ。
大根2

3.大根を重湯に浸して2~3日常温で発酵させる。
大根4

大根5

こちらも酸味が効いてしっかりとしたお漬物に。
筋の少ない日本の大根で作るともっとおいしいだろうなぁと思います。

米のとぎ汁を作ったミャンマー式漬けものづくり。米のとぎ汁を無駄なく使えて、簡単に乳酸菌と酵素たっぷりのお漬物ができるなんていいこと尽くめです^^

ぜひお試しください♪

 

 

ミャンマーの発酵食品~その2~

ミャンマーの発酵食品紹介の続きです。(→第一弾はこちらからミャンマーの発酵食品~その1~
続いて取り入れやすいのがこちら。

タヤチン(マンゴーの漬物)

タヤチン
ほぐして使います。
タヤチンパック
パッケージはこんな感じ。1パック350ks(約30円)

市場でいつも見かけてずっと気になっていたタヤチン
野菜と一緒に売られているのですが、聞いてみるとサラダにして食べるとのこと。
味はまるで日本のしば漬けのようで塩気と酸味の強い食材です。

>アレンジ例 もやしとタヤチンのナムル

タヤチンサラダ
《材料》
・もやし        1袋
・タヤチン       大2程度
・ピーナツ(お好みで) 大1程度

・ごま油         適量
さっとゆでたもやしにタヤチンとごま油を和えるだけ♪
仕上げに炒ってつぶしたピーナツを加えると香ばしさがアップ。タヤチンの塩分と酸味で十分味がつくので他の調味料はいりません。

>アレンジ例 白きくらげとタヤチンのサラダ

タヤチンサラダ2
《材料》
・白きくらげ  1個
・きゅうり   1/2本
・タヤチン   大2程度
・タマネギ   大1程度(水にさらしたスライスをお好みで)

・植物油    適量
こちらも水でもどしてさっと湯通しした白きくらげを、千切りきゅうりとタヤチン、油で和えるだけ♪
植物油は亜麻仁油やえごま油など、オメガ3と呼ばれるもの(必須脂肪酸)を使えるといいですね。

ミーチン(発酵タケノコ)

タケノコ(ミーチン)2
写真右のタケノコを手で細かく割いたものが左
タケノコ(ミーチン)4
樽に盛られたミーチン。手前は炭火焼の丸なす。こちらも美味です♪

市場では、細く割いたタケノコがたくさん売られています。
普通のタケノコを買ったつもりが、酸っぱくて臭みがあったので、最初はてっきり腐っているのかと思ったのですが・・・よくよく味わうとメンマのよう!
そう、見かけはちょっと違いますが、メンマも発酵タケノコなのでその仲間ですね。

これで300ks(約25円)。量ったら350gもありました。
これで300ks(約25円)。量ったら350gありました。
スーパーでもいろいろ打っています。
スーパーでも各種あります。

ミーチンは少しクセがあるので油っぽい食材との相性がよい食材です。

>アレンジ例 発酵タケノコの辛味炒め

タケノコ(ミーチン)3
こちらはスーパーのお惣菜コーナーで買ったものでもうメンマそのもの!
レシピはわかりませんが、ラー油で炒めると似た味が出せそうです。

>アレンジ例 発酵タケノコと豚肉の炒め物

タケノコ
アレンジというほどではありませんね。笑

タケノコ(トムカーガイ)

トムカーガイ(タイ風ココナツスープ)に入れてもおいしくいただけました。

ミャンマーの方は、薄切りではなくブロック肉を使って多めの油と辛味で調理するようで、カレーにもよく使われます。

手軽に手に入るタヤチンミーチンも取り入れて、普段の食卓がもっと楽しく、身体にもうれしいものになりますように。

ミャンマーの発酵食品シリーズ、もう少し続きます^^

ミャンマーの発酵食品~その1~

今日はダザウンモンの満月。こちらでは先月のダディンジュに続いて大きな満月のお祭りです。

山車1
 
山車2
外では山車?のようにきれいに装飾された車が何台も行きかって、しばらく車が停まると人々がいろいろな物やお札を寄進していきます。
にぎやかな音楽が鳴り響く中、家の中では話し声もよく聞こえないほどでした
 
さて、こちらで暮らして1年半になりますが、実はミャンマーには発酵食品が豊富!これまで出会った発酵食品についてご紹介してみたいと思います。
 
まずはこちらから。
ラペソー(発酵茶葉)
ラペソー
みんな大好き♡ラペソー。
 
ポピュラーで、ミャンマーに来てすぐに出会う発酵食品かと思います。
お茶うけやサラダに。また、わが家ではラペソーで作る炊き込みご飯も人気メニューです。
油は多めですが、ほどよいお茶の渋みに発酵でうまみや酸味が加わって日本人の口にもよく合います(※ただし、甘口のもの)
 
アレンジ例>ラペトゥ(発酵茶葉のサラダ)
ラペトゥ2
ラペソーを使ったサラダ。ラペトゥは色々な野菜との組み合わせがありますが、流行があるそうで、ここ何年かは蒸したトウモロコシと落花生にキャベツ、小魚が入ったこちらが人気だそう。
ラペトゥ
後を引くおいしさで、息子の大好物です☆
 
アレンジ例>ラペタミン(発酵茶葉ご飯)
ラペタミン
ラペソーの混ぜご飯。炊いたご飯にそのまま混ぜてもいいのですが、わが家ではこれを炊き込みご飯のようにお米と一緒に炊いています。
ラペタミン2
すると・・ラペソーの油がよい具合に回ってまるでピラフのように☆
子どもたちに人気の一品です。
 
《材料》
●米 3合
●ラペソー(ナッツを含めて) 適量
●塩 小さじ1強
●水 通常の1割増
《作り方》
材料を全て入れていつもの要領でご飯を炊くだけ♪
ラペソーと自然塩を多めに入れるのがポイントです。
 
納豆
ミャンマーの納豆
こちらにも納豆はあります。ただ、糸はひかないもので、サラダやカレーに入れていただきます。
 
ミャンマーのレシピで納豆カレーに挑戦してみました☆
 
アレンジ例>納豆カレー

《材料》
納豆       200g
●トマト      小2個
タマネギ     小1個
にんにく     2片
●唐辛子(お好みで)2本
ターメリック   小さじ1/4
塩        小さじ1.5
《作り方》
1.油を熱してターメリックを炒めてから、 つぶしたタマネギ、にんにく、唐辛子を入れて炒める。
.みじん切りにしたトマトを加えて形がなくなるくらいまでよく炒める。
.納豆を入れてから湯を加えて煮込み、塩と唐辛子で味を調える。
4.水が少なくなったら水を足してふたをして煮る。

納豆カレー2

納豆カレー
発酵が酸味と塩気を生み出してくれるようで、深い味わいのカレーに仕上がりました。
実はこの納豆カレー、日本の納豆でも問題なくできるそうです
ミャンマーの方に日本の納豆を差し上げたら、カレーを作って美味しかったとのことなので、日本の納豆でもぜひ♪
 
ミャンマーの発酵食品シリーズ、次回に続きます^^