先日のこと、常々おもしろいなぁと思っていた藤田紘一郎先生のお話を聴く機会がありました。
藤田先生は細菌学や免疫学がご専門で15年間サナダムシと共生していた方として知られていますが、ユーモアあふれるお話に会場は笑いが絶えず。
内容も終始興味深くて合点のいくものでした。
さて、腸が免疫の70%を司っているというのはいまや有名な話ですね。
それに加えて、実は脳内伝達物質を作り出しているのも「腸」というのはご存知だったでしょうか。
「腸内細菌がビタミンを合成し、そのビタミンが脳内伝達物質を合成する」
なので、、
「腸の状態が悪いとセロトニンが減ってうつ病になりやすくなり、ドーパミンも減ってやる気がなくなる」というお話がありました。
つまり、肉体的な病だけでなくて、心の病も腸内細菌次第ということ。
便秘など、腸の調子が悪いなぁと感じたとき、なんだか気分も落ち込んでやる気がおきなくなったという経験はありませんか?
“心と身体はつながっている”とはよく言われますが、ひょっとして腸でつながっているのかもしれません。
腸内細菌の数は多いほうがよく、そのバランスも大切になるわけですが、現代の日本人の腸内細菌の量は平均して戦前の‘3分の1’まで減っているのだそうです。
除菌や抗菌グッズが流行り、抗生剤漬けの家畜や養殖魚を口にするようになったり、さらには添加物や農薬などの影響でそんなにも…。
便の半分は腸内細菌の死骸なので、腸内細菌の量は便の量から推測できるのですが(子どもの便が立派なのも納得ですね!)、量の多い=食物繊維の摂取量の多い地域では自殺も少ないとのこと。
腸内細菌がうつ病や自殺を防いでくれるとしたら…腸がどれほど大切なのかよくわかりますね!
もし今気分がふさぎ込んでいるなら、腸に目を向けるチャンス☆
腸の状態から見直してみませんか?
藤田先生のお話をもっと知りたいという方は数多くの著書があります。
一例として、こんな本も
↓
(この本を出版された直後に頭を強く打って手術をされたそうで、バカと言ってごめんなさいと脳に?謝っておられました。(笑))
興味を持たれたらぜひ手にとってみてくださいね。