先日土曜日に味噌づくりの会を開催した時のこと、小学生と幼稚園生のご兄弟がお母さんについてきてくれました。
味噌づくりにはあまり興味はなかったようで、その間ご兄弟で静かに読書して待っていてくれて、さてお昼の時間に。
食卓に並べたのは玄米ご飯に味噌汁、おなじみの麹づくしのメニューと野菜のお惣菜。お肉やお魚の用意はなくて、地味なものばかりです。
果たして食べてくれるかしらと思っていたら・・・
だいたいのおかずに手を伸ばしてくれて、食べること食べること!
お子さんたちがこんなに野菜を食べる姿を見るのは初めてだそうで、「いったいどうしちゃったの?!」とお母さんは目を白黒させて笑い出してしまうほど。
大人が食べ終わって片づけ始めても、最後まで二人でいっぱい食べてくれました。
もう一人、お母さんと一緒に来てくれていた小学生の男の子も玄米ご飯をしっかり食べて、目の前のもやしの塩麴和えが気に入ったようで、きれいに平らげてくれて。
食卓にうれしい光景が広がって、子どもたちの様子をずっと眺めていたいほどでした。
“子どもは必要なものを知っている”
大人よりも感覚が優れている子どもたちは、自分の身体に必要なものと分量を知っています。
だから、周りの大人たちは、本当は「あれを食べなさい」「これを食べなさい」「もっと食べなさい」などといちいち子どもたちに言う必要はないのですね。
お腹がすいたら食べるでしょうし、自分の身体に必要のない食べ物であったり、体調が悪ければ食べないだけです。
間食が過ぎて肝心のご飯を食べないというのでは困りますが、そうでない場合は子ども自身の身体感覚に任せて概ね問題ないものです。むしろ、“いま自分自身でほしいか、ほしくないか”、都度感じさせて任せる方がせっかくの身体感覚を保つためには大切と思います。
今回は主食が玄米ご飯だったこともあって、その食べ合わせとして野菜中心のおかずが合うということを子どもたちは身体でわかっていたのでしょう。
また、塩麴や甘酒で和えた野菜も、ただ塩をして蒸した野菜も、水分を加えずに重ね煮した野菜も、野菜本来の甘味が引き出されておいしく感じたこともあると思います。
幼稚園生の男の子は蒸したにんじんがよほど気に入ったようで、「にんじんもっと!」と最後まで何度もおかわりしてくれました^^
そして、前提として、味覚がちゃんと育っているお子さんだったからこそ、それをおいしいと感じられたということも。小さいころからお母さんの手料理で育ったことが窺えました。
“シンプルな料理ほどその素材のおいしさがよくわかって、ありがたい食事になる”ものなんだなぁ。
と子どもたちから学びの機会をもらいました。
後日談ですが、お母さんから
あれ以来子供たちが『桑田さんの作った野菜料理が食べたい!』と何度も言ってまして、
本当に美味しかったみたいで、何度もせがまれております(^^)
というご連絡をいただいて、塩麴をお求めに再訪してくださいました。
塩麴のおかげでメニューの幅が広がったと喜んでくださっていて、私もとてもうれしいです!
本物の食とは、本物の食材、本物の調味料(発酵調味料や自然塩)を使って素材本来の味を味わい、そのありがたみを感じていただくもの。
それはきっと子どもたちの心身を健やかに育んでくれるものと思います。
そんな食が各家庭でどんどん広がってくれますように✨
ご参加の皆さま、お子様たち、ありがとうございました!