農薬が心配な時は(農薬除去について)

前回はゼイについておすすめしましたが(→マーケット(ゼイ)へ行こう♪)、ひとつ心配なのは農薬のこと。

長くこちらにお住まいの方は、「昔は虫食いの野菜ばかりだったのが、最近はきれいなものが多くなった」と言います。
また、農業を指導されている方のお話を聞いても、使用量を知らないまま(中国製やタイ製の農薬が多く、その説明書きが読めないため)適当に使ってしまって、許容量を超えた農薬で自ら倒れて病院に担ぎ込まれる例もあるとか。

こちらミャンマーでも農薬の使用は一般的になっているようです。

そこで、買ってきた野菜は調理前にシェルパウダーを溶かした液(強力なアルカリ水)につけて、農薬を浮かせてから洗うようにしています。

ホタテパウダーパック2

▶1リットルの水に対して添付の小さなスプーン1杯のシェルパウダーを溶かして野菜をつけ置きます(約10分)。

ホタテパウダー野菜0

▶水の表面を見ると、油のようなものが浮いているのがよくわかります。

ホタテパウダー野菜2

ホタテパウダー野菜1

▶その後液から取り出して、浮いた農薬を洗い流します。

▶液は24時間以内であれば繰り返し使えるので、第一弾が終わればまた違う野菜や果物を入れて。

ホタテパウダー野菜3

味噌や納豆づくりに使う大豆もこの方法で洗っていますが、慣行栽培の大豆を浸すと、水面はギトギトした油の膜で覆われて、強い石油系の臭いがしてきます。

ホタテパウダー

もちろん、表面の農薬はこれである程度除去できるにしても、細胞の内部にまで浸透した農薬を除去することは難しいかもしれません。でも、これほどの成分が浮いてくると、その効果を感じます。

食材は安全が一番、鮮度も大切。安全且つ鮮度のよい食材が手に入ると最高ですが、そうも事情が許さないときはこのシェルパウダーの出番です。

みそキッチンでも、手に入る時期はGreen Hillさんの無農薬大豆を分けていただいていますが、やむを得ず慣行栽培のものを使う際は、このひと手間を欠かしません。
(こちらヤンゴンにも有機野菜のお店“Organic Green Hill”や低農薬野菜を取り扱う“Go Green”があるので、このようなお店も利用できると安心ですね♪)

さて、今週はいよいよ味噌づくりの最終回です。ラスト2回、Green Hillの無農薬大豆をご用意できました。安心に加えて今の時期の大豆は新鮮なので、きっとつぶし残しもほとんど出ずにおいしい味噌を仕込んでいただけると思います^^

このシェルパウダーには“Japan Technology”と記載されていて、実は日本の技術で作られたもののようです。

日本でもホタテ貝殻焼成カルシウムを原料としたさまざまな商品が販売されています。

ホタテパウダーパック

農薬大国と言われて久しい日本。セシウム除去にも効果があるというので、安全性が不確かな食材には使ってみる価値がありそうですね。