半年で本格派☆自家製みりん

8月から始めたみりんづくりの会も先日5回目を迎えました。みりんづくり

最初(4月)に仕込んだみりんは絞ってから約半年ものに。

左から①タカラ本みりん、②三河みりん(2年もの)、③自家製本みりん(半年もの)
左から①タカラ本みりん、②三河みりん(2年もの)、③自家製みりん(半年もの)
みりん比較2
タカラ本みりん(左)は色が薄く、自家製みりん(中央)は2年ものの本みりん(右)よりも濃い褐色に☆

毎回、会のはじめにテイスティングをしていただいていて、だんだん味がよくなるなぁと思っていたら・・・今回は2年ものにより近づきました(^^♪

みりんに含まれる糖分とアミノ酸の働きで、みりんは時間の経過とともに濃い褐色に変化していくのですが、色からも十分な熟成が感じられます。

材料にはみりんづくりに一般的な“米焼酎”の代わりに、こちらで手に入る“そば焼酎”を使っていますが、米焼酎との違いは感じられず。「市販の2年ものより自然な風味がしておいしい」と言ってくださる方もいらして✨

半年でこんなに味に深みが出るなら、1年もすれば2年ものと変わらなくなりそうだな~と期待が高まります↑

ちなみに、極端に色が薄いタカラ本みりんには「糖類」が添加されていて、ベタッとした砂糖の甘みを感じました。
本物のみりんは「もち米」「米麹」「焼酎」からできるものですから、これでは純粋な発酵調味料とはいいがたいですね💦(でも、名前は本みりん‥)

いつの間にか、わが家のみりんは3本目に。

みりん3本2

もう市販のものを買う必要はなさそうです^^

買うとちょっと高価な本物のみりん。ご家庭で仕込めば、気軽に料理に使うことができて、お砂糖の出番もなくなりそうですね。

味噌づくりとあわせてみりんづくりの輪もどんどん広がりますように。

 

 

 

 

米のとぎ汁で漬物づくり(ミャンマーの発酵食品~その3~)

ミャンマーの発酵食品シリーズ第3弾は、日本人の口にもあうお漬物づくり♪
それも私たちになじみの“米のとぎ汁”で作るものです。

早速作り方をご紹介しますね。

《材料》
・米のとぎ汁  2カップ
・もやし    1袋
・塩      大1

《手順》
1.きれいな水で(←ミャンマーでは重要)米を洗う。1度目は捨てて、2度目の濃いとぎ汁を取っておく。

とぎ汁
2.洗ったもやしを塩でもんで、1.のとぎ汁に浸す(頭が出ないように)。
もやし1日目
3.常温で2~3日置いて発酵が進んだらつけ汁から出してそのままいただく。

もやし1.5日目
1日目
もやし2日目
2日目
もやし2日目アップ
米ぬかの膜がはると発酵のしるしです

2日目にいただいたところ、酸味と塩気がちょうどよくてすでに食べごろに。そのまま3日間置いてもそれほど味に変化はなかったので、夏場は(こちらでは年中^^)2日で十分と思います。

もやし完成

身体が欲している感覚で手が止まらず…一人でぱくぱくと食べてしまいました♡

とぎ汁の中で発酵して乳酸菌たっぷりになったスプラウト(もやしもスプラウト)を生でいただく―生きた酵素もたっぷりと取り入れることができて、理想的な食べ方ですね☆

それからもう一つの作り方は、“重湯”を使ったもの。おかゆを炊くときに出る上澄みのことですね。

こちらでは鍋で多めの水でご飯を炊くときにこの重湯が出るそうで、それを活用したものです。

わざわざおかゆを作るのも・・・という場合は米のとぎ汁をちょっと煮詰めて冷ましてから使ってもいいと思います。

《材料》
・重湯(または火入れした米のとぎ汁)  2カップ
・大根                                                   適量
・塩                                                    大1

《手順》
1.重湯、または火入れした米のとぎ汁を用意する。
重湯

2.大根に包丁で切れ込みを入れ、塩をすりこむ。
大根2

3.大根を重湯に浸して2~3日常温で発酵させる。
大根4

大根5

こちらも酸味が効いてしっかりとしたお漬物に。
筋の少ない日本の大根で作るともっとおいしいだろうなぁと思います。

米のとぎ汁を作ったミャンマー式漬けものづくり。米のとぎ汁を無駄なく使えて、簡単に乳酸菌と酵素たっぷりのお漬物ができるなんていいこと尽くめです^^

ぜひお試しください♪

 

 

【満席御礼】みそキッチン講座日程(2017年11月~12月更新版)

みそキッチン@ヤンゴン最終講座のご案内(更新版)です。
リクエストをいただいて“塩麴・甘酒づくりの会”を追加開催することになりました。
また、土曜開催の味噌づくりの会に空きが出ております。
タイミングあいましたらこの機会にぜひ♪
ご夫婦でのご参加も歓迎します。

【2017年11月】
① 2017年11月10日(金)ご経験者向け味噌づくりの会(終了)
② 2017年11月16日(木)みりんづくりの会《満席》
③ 2017年11月20日(月)味噌づくりの会《満席》
④ 2017年11月24日(金)塩麴・甘酒づくりの会《追加開催》《満席》⇒詳細を見る
⑤ 2017年11月27日(月)塩麴・甘酒づくりの会《満席》
【2017年12月】
⑥ 2017年12月2日(土)《土曜開催》味噌づくりの会《満席》
 ⇒詳細を見る
⑦ 2017年12月6日(水)ご経験者向け仕込みの会《満席》
⑧ 2017年12月14日(木)ご経験者向け仕込みの会《満席》

④塩麴・甘酒づくりの会

【日時】2017年11月24日(金)10:00~12:30
【内容】塩麴・タマネギ塩麴&甘酒づくり、お話し会(塩麴と甘酒の発酵ランチ付)
【参加費】15,000ks(材料費込み、塩麴2種と甘酒をお持ち帰りいただきます)
【募集人数】5名様《満席》
【持ち物】エプロン、持ち帰り用のタッパー(容量600ml以上のものを3個)
甘酒3


⑥味噌づくりの会

【日時】
2017年12月2日(土)10:00~12:30
【内容】味噌づくり、お話し会(玄米ご飯&味噌汁の軽食付)
【定員】5名様(満席)
【参加費】15,000ks(材料費込み。約1.2kgの味噌をお持ち帰りいただきます)
※1.5kgへの増量が可能です(+3,000ks)。ご希望の場合はお知らせください。
【持ち物】エプロン、持ち帰り用の手提げ大豆 つぶす工程2

【会場】みそキッチン(Yankin T/S「まんぷく2」近く。※お申込の後、詳細をご案内いたします。)
【お申込方法】件名にご参加希望の“講座名”および“開催日”を明記した上で、aya@misokichi.net(桑田)まで以下内容をご連絡ください。折り返し詳細をご案内します。

・ご氏名 ・当日のご連絡先

お申込お待ちしています^^
講座風景(味噌づくり)

続けていこう♪味噌づくり(ご経験者向け味噌づくりの会)

昨日はヤンゴンで最終の“ご経験者向け味噌づくりの会”でした 。

新豆が入荷したとのことで、グリーンヒルさんのオーガニック大豆を使った安心な味噌づくり。
豆が新しいと、つぶし残しも少なくなってありがたいです^^

皆さんにお好きな味噌を仕込んでいただいたところ、いろんな味噌が並びました♪♪

味噌いろいろ
合わせ味噌、米味噌、麦味噌に白味噌

こちらで味噌づくりの会を始めて一年と少し。
初めは米味噌だけだったのが、麦みそや白みそも作れるようになって味噌づくりの楽しみが増えた気がします。

会の後はお時間の許す方と近くのミャンマー料理屋さんへ。

ミャンマー料理
モンゴミーシェ、シャンカウスエと豆腐ジョ(揚げひよこ豆豆腐)、黒豆のおにぎり(持参したもの)

おいしいミャンマー料理を食べた後は再び戻って、リクエストいただいた豆乳と豆腐の作り方をお伝えしました。

豆腐1

熱々の豆乳を絞るとキッチンにはよい香りが立ち上ってふわっと幸せな気分に♡

豆腐2
皆でできたての寄せ豆腐をいただきました。

手間がかかっても 作る価値大な豆乳と豆腐作り✨
失敗しないための注意点を加筆しましたので 是非一度トライしてみてください。
大豆から豆乳・豆腐づくり♡

お伝えしたいことはまだ他にもあったなぁと名残惜しく思いつつ、、残りの講座でどんどんご質問くださいね。

こうしてご経験者向け味噌作りの会にご参加くださるのは、味噌を継続して作っていきたいと思われている方。
大豆の煮方、乾燥麹の使い方など真剣にご質問いただいて、これからも自分で作っていこう!という想いが伝わってきました。

大切なのは続けていくこと。日々味噌を取り入れていくため、是非これからもご自宅で味噌づくりを続けていただければなぁと願っています。

1月以降は場所をヤンゴンから東京に移しますが、会は続けていきますので、ご帰国の際はみそキッチンに立ち寄ってくださいね。

皆さんの味噌づくりをいつも応援しています。

ミャンマーの発酵食品~その2~

ミャンマーの発酵食品紹介の続きです。(→第一弾はこちらからミャンマーの発酵食品~その1~
続いて取り入れやすいのがこちら。

タヤチン(マンゴーの漬物)

タヤチン
ほぐして使います。
タヤチンパック
パッケージはこんな感じ。1パック350ks(約30円)

市場でいつも見かけてずっと気になっていたタヤチン
野菜と一緒に売られているのですが、聞いてみるとサラダにして食べるとのこと。
味はまるで日本のしば漬けのようで塩気と酸味の強い食材です。

>アレンジ例 もやしとタヤチンのナムル

タヤチンサラダ
《材料》
・もやし        1袋
・タヤチン       大2程度
・ピーナツ(お好みで) 大1程度

・ごま油         適量
さっとゆでたもやしにタヤチンとごま油を和えるだけ♪
仕上げに炒ってつぶしたピーナツを加えると香ばしさがアップ。タヤチンの塩分と酸味で十分味がつくので他の調味料はいりません。

>アレンジ例 白きくらげとタヤチンのサラダ

タヤチンサラダ2
《材料》
・白きくらげ  1個
・きゅうり   1/2本
・タヤチン   大2程度
・タマネギ   大1程度(水にさらしたスライスをお好みで)

・植物油    適量
こちらも水でもどしてさっと湯通しした白きくらげを、千切りきゅうりとタヤチン、油で和えるだけ♪
植物油は亜麻仁油やえごま油など、オメガ3と呼ばれるもの(必須脂肪酸)を使えるといいですね。

ミーチン(発酵タケノコ)

タケノコ(ミーチン)2
写真右のタケノコを手で細かく割いたものが左
タケノコ(ミーチン)4
樽に盛られたミーチン。手前は炭火焼の丸なす。こちらも美味です♪

市場では、細く割いたタケノコがたくさん売られています。
普通のタケノコを買ったつもりが、酸っぱくて臭みがあったので、最初はてっきり腐っているのかと思ったのですが・・・よくよく味わうとメンマのよう!
そう、見かけはちょっと違いますが、メンマも発酵タケノコなのでその仲間ですね。

これで300ks(約25円)。量ったら350gもありました。
これで300ks(約25円)。量ったら350gありました。
スーパーでもいろいろ打っています。
スーパーでも各種あります。

ミーチンは少しクセがあるので油っぽい食材との相性がよい食材です。

>アレンジ例 発酵タケノコの辛味炒め

タケノコ(ミーチン)3
こちらはスーパーのお惣菜コーナーで買ったものでもうメンマそのもの!
レシピはわかりませんが、ラー油で炒めると似た味が出せそうです。

>アレンジ例 発酵タケノコと豚肉の炒め物

タケノコ
アレンジというほどではありませんね。笑

タケノコ(トムカーガイ)

トムカーガイ(タイ風ココナツスープ)に入れてもおいしくいただけました。

ミャンマーの方は、薄切りではなくブロック肉を使って多めの油と辛味で調理するようで、カレーにもよく使われます。

手軽に手に入るタヤチンミーチンも取り入れて、普段の食卓がもっと楽しく、身体にもうれしいものになりますように。

ミャンマーの発酵食品シリーズ、もう少し続きます^^

ミャンマーの発酵食品~その1~

今日はダザウンモンの満月。こちらでは先月のダディンジュに続いて大きな満月のお祭りです。

山車1
 
山車2
外では山車?のようにきれいに装飾された車が何台も行きかって、しばらく車が停まると人々がいろいろな物やお札を寄進していきます。
にぎやかな音楽が鳴り響く中、家の中では話し声もよく聞こえないほどでした
 
さて、こちらで暮らして1年半になりますが、実はミャンマーには発酵食品が豊富!これまで出会った発酵食品についてご紹介してみたいと思います。
 
まずはこちらから。
ラペソー(発酵茶葉)
ラペソー
みんな大好き♡ラペソー。
 
ポピュラーで、ミャンマーに来てすぐに出会う発酵食品かと思います。
お茶うけやサラダに。また、わが家ではラペソーで作る炊き込みご飯も人気メニューです。
油は多めですが、ほどよいお茶の渋みに発酵でうまみや酸味が加わって日本人の口にもよく合います(※ただし、甘口のもの)
 
アレンジ例>ラペトゥ(発酵茶葉のサラダ)
ラペトゥ2
ラペソーを使ったサラダ。ラペトゥは色々な野菜との組み合わせがありますが、流行があるそうで、ここ何年かは蒸したトウモロコシと落花生にキャベツ、小魚が入ったこちらが人気だそう。
ラペトゥ
後を引くおいしさで、息子の大好物です☆
 
アレンジ例>ラペタミン(発酵茶葉ご飯)
ラペタミン
ラペソーの混ぜご飯。炊いたご飯にそのまま混ぜてもいいのですが、わが家ではこれを炊き込みご飯のようにお米と一緒に炊いています。
ラペタミン2
すると・・ラペソーの油がよい具合に回ってまるでピラフのように☆
子どもたちに人気の一品です。
 
《材料》
●米 3合
●ラペソー(ナッツを含めて) 適量
●塩 小さじ1強
●水 通常の1割増
《作り方》
材料を全て入れていつもの要領でご飯を炊くだけ♪
ラペソーと自然塩を多めに入れるのがポイントです。
 
納豆
ミャンマーの納豆
こちらにも納豆はあります。ただ、糸はひかないもので、サラダやカレーに入れていただきます。
 
ミャンマーのレシピで納豆カレーに挑戦してみました☆
 
アレンジ例>納豆カレー

《材料》
納豆       200g
●トマト      小2個
タマネギ     小1個
にんにく     2片
●唐辛子(お好みで)2本
ターメリック   小さじ1/4
塩        小さじ1.5
《作り方》
1.油を熱してターメリックを炒めてから、 つぶしたタマネギ、にんにく、唐辛子を入れて炒める。
.みじん切りにしたトマトを加えて形がなくなるくらいまでよく炒める。
.納豆を入れてから湯を加えて煮込み、塩と唐辛子で味を調える。
4.水が少なくなったら水を足してふたをして煮る。

納豆カレー2

納豆カレー
発酵が酸味と塩気を生み出してくれるようで、深い味わいのカレーに仕上がりました。
実はこの納豆カレー、日本の納豆でも問題なくできるそうです
ミャンマーの方に日本の納豆を差し上げたら、カレーを作って美味しかったとのことなので、日本の納豆でもぜひ♪
 
ミャンマーの発酵食品シリーズ、次回に続きます^^